はじめに
近年、協力、コミュニケーション、業務がこれまで以上に容易かつ迅速、さらには拡張性高く実現されるアプリが登場しています。こうした魅力的なアプリの背後には、APIが土台として存在しています。
クライアントとサーバ間の安全な通信を可能にするのはAPIです。アプリ開発や安全性は、APIなしには成し得ません。
APIの素晴らしさについてはよく語られますが、APIディスカバリーについてはあまり触れられません。実際、アプリ開発において最も見落とされがちな側面です。この記事では、このテーマについて詳しく解説します。
APIの効率と即時の機能を理解する手順です。複数のAPIプラットフォームを調べることで、APIの現状や将来の可能性を把握する方法です。
APIディスカバリーの意味が明らかになったので、まずそれを実施する理由を確認する時です。
APIディスカバリーを利用する主な理由は、効果的なAPIインベントリ管理を行うためです。大規模なエコシステムでは、さまざまな状況で異なる種類のAPIが使用され、同一APIの複数バージョンが存在することもあります。これだけ多くのAPIを扱うのは企業にとって大きな負担となりますが、API管理は欠かせないため、見過ごすわけにはいきません。
重要な理由は以下です。
API利用状況の把握に役立つ
APIが何度利用され、どこで、どのトラフィックで使われているかを把握することは非常に有用です。これにより、最適なAPI管理や強化されたAPIセキュリティが実現されます。
更新されたAPI仕様が重要
APIが豊富に提供される場合、すべてのバージョンやドキュメントを更新することは困難です。Swaggerが欠落しているAPIや、パラメーターが不十分なドキュメントも見受けられます。APIディスカバリーを利用することで、そのようなAPIを見つけ、既存の仕様の不足を補うことができます。
APIの適切な構造化に役立つ
APIディスカバリーは、実際のトラフィックを重要なデータとして利用することで、完全なAPI構造の構築につながります。
APIディスカバリーは見出しの通り、2種類の方法で実施されます。それぞれのプロセスには異なる手法があります。
名称が示すように、手動APIディスカバリーは1人または複数の開発者が、明確な要件に基づいてAPIとその機能を探し出す方法です。
自動化がほぼすべての分野に広がっているため、この領域も例外ではありません。自動ディスカバリーでは、ツールがウェブやオンラインプラットフォームをスキャンし、API要件に合致するものを探します。
比較すると、以下の点が明らかです。
利用ケースや運用領域によって、APIディスカバリーの意味は異なる場合があります。
内部プログラムにおいては、APIディスカバリーは革新や機能の定義を意味します。第三者リソースやアプリへのアクセスを可能にするアプリ開発において重要な役割を果たし、APIの機能を明確に定義して発見しやすくすることに寄与します。
APIディスカバリーの主な目的は、APIの機能を早期に把握することでアプリ開発を促進することです。これにより、開発者はどこでどうAPIを活用すべきか理解でき、次のようなメリットがあります。
この場合、APIディスカバリーは、与えられたデジタルプールから必要なAPIを見つけ出すことを指します。利用者は、複数のAPIが集まったAPIストアフロントにアクセスし、必要なAPIを選択することが可能です。
その過程で、利用者はAPIに付随する基本的な価値や、APIを活用するための手順に慣れていきます。この種のディスカバリーでは、GitHub、Google、Rapid APIといったプラットフォームが最も好まれます。
APIを検索結果に反映させるためには、発見可能なAPIであることが非常に重要です。ディスカバリーAPIは、以下の要素によって実現されます。
手動方式が手間であるため、多くの企業は自動APIディスカバリーツールの使用を検討しています。Wallarmは最適なツールを厳選しました。
クライアントライブラリ開発で広く利用されるツールであるGoogle API Discoveryは、最適なGoogle APIを活用できるよう支援します。また、IDEプラグインとしても利用されています。
このツールによりAPIディスカバリーは容易になり、また充実した機械可読なドキュメントが提供されるため、APIの利用が最適化されます。開発者には、主要なAPI利用方法、APIセキュリティ手法、便利なOAuth 2.0スコープやパラメーターが提示され、選択したAPIを十分に活用できるようになります。
その時々の必要に応じたAPI要件を整理し、最新のAPI仕様を把握するために、Wallarm API Discoveryをお試しください。このツールは、開発者がゾンビAPIやシャドウAPIを即時に見つける際に非常に有用です。
使いやすいこのツールは、開発者がAPIの挙動を予測し、プロジェクト要件に合わせてAPI仕様を変更し、十分なAPI活用を実現するための支援を行います。RESTとSOAPなど、あらゆる種類のAPIに対応し、特にREST APIディスカバリー機能は高く評価されます。そのため、幅広いディスカバリー支援が可能です。
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