はじめに
監視型セキュリティ対策を比較する際、主要な疑問は「MDRとMSSP、どちらが適しているか」という点になるでしょう。業界では、両者がほぼ同じと見なされがちです。
しかし、よく見るとそれぞれに利点がある一方で、選定に影響する重要な違いも存在します。
ネットワーク守る体制を選ぶ際、押さえておくべき6つの違いがあります。この記事では、それらの違いを検証し、どのMSSPが貴社にとって最適かを明らかにします。まずはMSSPの意味を確認しましょう。
企業は管理型セキュリティサービスプロバイダー(MSSP)からネットワークの守る業務を受けることができます。MSSPはITスタッフの負担を軽減し、運用や開発のための時間を節約する手助けをします。
この記事では、管理型セキュリティサービスプロバイダーが企業運営をどのように容易にするか、また監視専門サービス(MSP)との違いについて見ていきます。MSSPとMSPはどちらも管理サービスを提供しますが、その内容にはいくつかの違いがあります。
1990年代後半、インターネットサービスプロバイダー(ISP)から始まり、MSSPは長い歴史を持ちます。当時、ISPは顧客にファイアウォールのハードウェアを提供し、希望があればその運用も行っていました。この管理型ファイアウォールサービスが、MSSPの原点となりました。
その後、管理型セキュリティサービスの可能性は拡大し、現在では多くの企業が専門のセキュリティ管理を受けています。デジタル脅威やセキュリティニーズの変化に伴い、提供されるサービスはより包括的なものとなりました。
MSSPは企業に包括的な守る対策を提供します。企業のネットワークやエンドポイントを重点的に監視し、インシデントへの対応を行います。さらに、企業ネットワークの拡大に合わせ、クラウド基盤などへの対応もサービスに加えられています。
MSPは、外部の組織がリモートでIT基盤を運用するサービスです。主要な目的は、全体の業務に支障をきたさずにネットワーク上の脅威を抑えることです。まず現状を分析し、セキュリティ対策をカスタマイズして提供します。
MSPは、アドバイザーとして部分的に利用するか、日々の運営を全面的に任せるかを選択できます。企業は、短期的な業務から中長期的な複雑なプロジェクトまで、用途に合わせてMSPを利用可能です。
MSPは、すべてのITシステムを社員や顧客が利用しやすい状態に保つことに注力します。しかし、その結果、外部からのアクセスが発生する場合もあります。対して、MSSPは自社の社員や顧客のみがシステムやデータにアクセスできるよう管理します。特に守る対策が重要な企業には、MSSPが有力な選択肢となります。
MSPの主な役割は、ITシステムが正常に動作し、経営層が運用をコントロールできるようにすることです。一方、MSSPは継続的なIT運用支援も行いますが、何よりセキュリティの強化を最優先にしています。包括的なITサービスを求める場合はMSP、守る対策を重視するならMSSPが適しています。
MSSPが提供するサービスの幅は、MSPとは異なる面があります。MSPはITシステムの効率性向上に重点を置くことが多いですが、MSSPは脅威を積極的に検出し、識別、対応することで安全性を高めることを目指しています。その結果、MSSPは特定の脅威に対する守る、発見、対応のプロセスを強化するツールを企業に提供します。これにより、企業、基盤、関連アプリを守ることが可能となります。
企業の内部セキュリティチームは、MSSPと連携することで強化または補完することが可能です。MSSPの活用には次のような利点があります:
MDRとMSSPにはそれぞれ利点がありますが、選ぶ前に重要な違いも確認すべきです。まず、Left of Boom(LoB)とRight of Boom(RoB)の意味を理解しておく必要があります。Boomはシステムへの攻撃を示し、LoBは攻撃前の予防段階、RoBは攻撃後の対応段階を表します。
MSSPは脅威の回避に重点を置いています。ファイアウォール、Webゲートウェイ、DDoS対策システムなどを活用し、攻撃を未然に防ぐのがLoBの領域です。MSSPはこの部分の対策に注力します。
MDRは人の知見とデータに基づいています。MDRサービスは予防と対応の両面に力を入れ、24時間体制のSOCの専門家が状況を監視し、必要に応じて対応します。一方、MSSPは自動化に頼り、対応面はあまり重視せず、攻撃の存在を通知するに留まることが多いです。
MDRは常時利用可能です。SOCが十分に人員を配置しているため、リスクの速報を受け取り迅速に対応できるのが特徴です。通常、MSSPの監視機能はそれほど充実していません。
MDRは高度なフォレンジック機能も提供します。中小企業はMSSPの基本的なセキュリティ対策で十分な場合もありますが、MDRは潜在的な脅威をより詳しく検出できるツールを備えています。
MSSPは一般的にMDRよりも低コストです。提供するサービスの種類が少ないため、料金面で優位となります。
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